犯罪心理学者は見た危ない子育て:出口保行

Xでバズっていたので、子育ての参考になればと購入しました。

絶賛子育て中の親御さんには強くオススメしたいし、これから子育てが始まる方々、お住まいの地域に子供がいる方々にも持っておいて欲しい一冊です。

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本書について

1万人以上の非行少年・犯罪者の心理分析をしてきた著者が、その経験が現在進行中の子育ての悩みをやわらげたり似た失敗を防ぐのに役立つのではと考え、親の療育態度に注目して書かれた本です。238ページ。

非行・犯罪の事例を子育ての学びに変えていくのが本書の趣旨です。

子育てのタイプを4つの型

過保護型、甘やかし型、高圧型、無関心型

に分けて、それぞれの犯罪事例をあげて解析していく形で進んでいきます。

この犯罪事例もとい子育ての失敗事例がおもしろいんです。

あくまで架空の犯罪事例ですが、著者の経験から典型的な例をあげたもの。

なるほど、こういう接し方をすると子供はこう育ってしまうのか・・・と深く納得する内容です。

本の最後にはその4タイプのチェックリストがあり、夫婦で共にチェックすることを薦められています。

気づき 周りに手を差し伸べる

自分の子の子育ての参考に・・・と手に取った本書ですが、

1人の大人として、困っている子供たちを助けるきっかけになることもあるな、と気づかせてくれました。

というのも、無関心型で育てられた子供たちについて、昨今お騒がせのいきすぎたイタズラをする”迷惑系”とニュースになる子たちの事例を取り上げて説明されていました。

あの類のニュースを見る度に「どうしてこんなことができるんだ・・・」と唖然としていたのですが

背景がイメージできました。歪んだ自己啓示欲が原因。承認欲求が健全に満たされていないんですね。

家庭内で充分な愛情を受け承認されていれば、わざわざ悪いことをして注目を集めたいとは思わない。

この箇所を読んで、自分の子を承認することを大切にしようと思ったのはもちろんですが

もし自分の子のまわりや近所に言動が気になる子がいたとしてもすぐに拒否はせず、親身に話を聞いてくれて承認してくれる大人もいるよ、と気づかせてあげることもできるかもなぁなんて思いました。

本書を読んで私はどうすれば・・・

子供はどうしても親の価値観に影響を受けます

親の背中を見て育つとはいうけど、本当にその通りなんだなぁ。

子育てにおいて大切なのは話し合う習慣を作ること。筆者も家族会議を恒例にしていたようです。

  • 「言わずもがな」ではダメ。
  • 自己表現することに慣れさせる
  • 心配で指示したくなるが、大切なのは「時間をとって話を聞く」こと
  • 信頼関係を築く、承認する

上記を意識して話し合い、積極艇にコミニュケーションを取っていきたいところです。

まとめ

子育てに正解はないけれど、失敗例を反面教師にすることはできる。学びの多い本でした。

また、きっとこの本を読む人は4タイプのうち過保護型の予備軍が多いのかな、と感じました。

今はまだ生後2か月の我が子とは言葉でのコミニュケーションはできませんが、

いよいよ子育ての段階に入っていったら定期的に本書を読みなおし、過保護になりすぎずバランス良く子育てできるよう初心に帰れたらなと思います。

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