子育ての参考にはもちろんですが、大人が読んでも自分の歯への意識が変わります。
自分の歯に興味のある方すべての人にオススメの一冊です。
Part2,3にてお口の機能の問題を持つ子供たちの例をあげられ、口腔機能発達不全症についての説明があります。
Part4~8にてこどもたちの食べる力の低下について、や歯並びについて説明されます。
今回私が関心を持って熟読し、今後も定期的に読み返したいと思っているのが、Part9 口元がきれいになる子育て です。
お口の機能を健康に育てるために家庭でできる取り組みを紹介しています。対象は授乳期の赤ちゃんから5歳くらいまで。もちろんそこを過ぎてしまっているからと心配する必要はなく、気が付いたところからスタートすることが大事、とのこと。
おっぱい、ミルクは慌てずゆっくり与えること、哺乳瓶の乳首の選びかたにもコツがあること、そして離乳食の与え方が簡潔&丁寧に説明されています。
本書を初めて読んだのは生後2か月の頃だったでしょうか。
あくまで私の話ですが、出産前から特にこだわりがなく母乳とミルクを混合であげていました。
次の一文を読み、ふと、ゆっくりでもいいから直母授乳試してみようかな、と思い立ちました。
授乳の際は時間をかけてゆっくり飲ませたほうが、お口の機能がよく育つことがわかっています。
試してみようかな、と思い立ち哺乳瓶を使わなくなったら、おどろくほどあっさり完母に移行しました。
あまり授乳リズムもハッキリしていなかったのですが、”ゆっくり与えることが大事”という言葉が焦りを無くし安心させてくれました。
この章では他にも、指しゃぶりやおしゃぶりとの上手な付き合い方や、口元がキレイに育つ食べ物飲み物の選び方、口呼吸の改善についても説明があります。
成長に合わせて読み直したいところです。
Part11では歯医者さんの役割やお口のトレーニング(反対咬合の改善)、Part12では矯正治療について言及されておりとても勉強になります。
歯医者さんは治療するだけの場所ではなく、お口関連の相談に乗ってくれる場所です。
お口のことで不安があったら足を運んでみることも一案。
先生の選び方としては下記の通り説明されています。
- 心配なことに対してきちんと聞いてくれる
- その原因や対策方法について丁寧に説明してくれる
- 対処法や治療法をいくつか提案し、それぞれのメリット、デメリットを説明してくれる
- 治療を急かさない
かかりつけの歯医者さんが上手に見つけられるといいなぁと思います。
キレイなお口は、我が子に送る最高のギフト。出会えてよかった一冊です。
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